リートの懸念材料
カテゴリ: 不動産投資
現物の投資不動産を買えば、登記簿上に所有者の名前が出ますし、どこにいくら貸したかを知ることが出来ます。
しかし、リートでは、所有不動産登記簿に投資家の個人名が出ることはありません。
また、どのテナントにいくらかで貸しているのか、不明なところもあります。
(主要テナントについては年間賃料等を公表することとなっていますが、事情によっては
公表不要とされていますので、まず公表されないと思われます)
賃料を原資として、配当を行うリートなのに、配当原資となる賃料の詳細を開示して
いないのが現実です。
テナントとの契約賃料も開示しない上に、契約形態・契約期間までも公表しないのです。
しかし、投資家サイドから見れば、非常に不安があります。
また、もう一つの懸念材料は、どこの会社がプロパティマネジメントを行うかという
点です。不動産の収益力は、プロパティマネジメント会社の能力で大きく変わります。
リートの組成元である不動会社の関連会社が引き受けるということが多いように思います。
投資家の利益と関連会社との利益相反に関して心配が生じているのです。
他のプロパティマネジメント会社に運営かんりを任せたほうが収益アップにつながると
いったケースも今後出てくると思います。
ちなみに、「セールス・アンド・リバース」に関してご存知でしょうか。
「セールス・アンド・リバース」とは、不動産の持ち主が不動産をファンドやペーパー
カンパニーである特別目的会社に売却し、その後も売却先と賃貸契約を行い、そのまま
物件に入居し続けることです。
このような企業の資金圧縮の為に行われている手法ですが、会計処理の論点を公表し
指針作りを行いました。
さまざまな観点から不動産投資の証券化に対して考える必要がございます。
